・うさぎ(小動物)対策

 2016年の夏、大豆の苗が食べられました。最初はハトの害だと思い、ネットを被せて防ごうとしましたが、網をくぐって食べられる事が続き、糞を見つけた事で、やっとウサギの害とわかりました。キャベツやブロッコリーの苗も植え付けた翌日には茎も残さずに全て食べられてしまう状況でした。

 その後数回、実物(灰色の小さなウサギ)も見かけました。

 

 とりあえず、最低限守りたい作物のあるうねの周囲を防風ネットで囲って防ぐ事にしました。

 網目が1cm位のネットは、ウサギの口が入ってかじられるので、目の小さな(5mm位)の防風ネットが良いそうです。この方法で防ぐ事はできるのですが、張った後の作業性(農作業の)が悪いし、第一、畑の周囲にイノシシや鹿対策用の柵があるのに、その中に2重に柵を作る事に抵抗がありました。畑周囲の柵(ワイヤーメッシュと電気柵)に防風ネットを重ねて張れば良いのですが、草刈り機を使って柵のきわの草刈りができません(ネットを破ってしまう)。

 そこで、次の様な方法を考えました。

 

 ワイヤーメッシュを縦に三分割して、それを柵の一番下にメッシュの目が縦半分、横半分づつずれるように地面に打ち込み、針金で数ヶ所(3~4ヶ所位)固定する。つまり、メッシュの面積が4分の1になります。私の所では、ワイヤーの直径3mm・100×100mm目と、直径4mm・150×85mm目のメッシュの2種類を使用していますが、もちろん、それぞれ同じ目のワイヤーメッシュを用意する必要があります。そして、重ね貼りした上部に1m幅の防風ネットを張っています。

直径3mm 100×100mmメッシュ
直径3mm 100×100mmメッシュ
防風ネットを張った後
防風ネットを張った後
直径4mm 150×85mmメッシュ
直径4mm 150×85mmメッシュ
防風ネットを張った後 (背後は、うねの周囲を防風ネットで囲っているところ)
防風ネットを張った後 (背後は、うねの周囲を防風ネットで囲っているところ)

 ちなみに、地面にメッシュを打ち込む際、ハンマーで打つと、直径3mmのものではワイヤーが曲がってしまって打ち込みにくいのですが、ワイヤーをペンチではさみ、そのペンチをハンマーで打つと作業し易いです。又、草刈り機をワイヤーに当てて、ワイヤーが曲がってしまった場合も、曲がった所をペンチではさみ、ペンチをハンマーで打つと簡単に直す事ができます。

 

 この下部のみワイヤーメッシュ2重貼り、その上部に防風ネットを張る方法で畑を囲った結果、2017年は食害も無く、大豆が豊作でした。

(2018/2/10 奈良県 小倉裕史さん投稿)

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