解決策1:専業農家になって60年余りですが、人参は、その前、父の代から採り続けていた種子で、色の浅いもの、黄色、みどり色を帯びたもの等でした。自然農に切りかえてからも、そんなものと思い続けていましたが、4~5年前に真赤で長い姿の金時人参を食べてみたくなり、金時人参と近くに育てたところ、次の年交配して色が赤くなりました。
その後も種をつないでいて、赤色の濃淡や姿はいろいろ混じりますが、全体には色が濃くなり綺麗な赤色の人参も育っており、味も円やかになった様に感じています。(奈良県 川口由一さん)
編集記:うちでも、自家採種4年目ぐらいから人参の色が白いというか、薄くなってきた経験があります。人参の赤色はお料理に欠かせませんし、色が違うと味も少し違う気がします。
この他にも、色が白くなる原因についてのお話や、色が薄くならない方法等は、ありませんか? ご存知の方がおられましたら、教えてください。(2014/11/29)
経験談1:我が家で今まで収穫した人参には
①市販の人参や、有機野菜のような濃いだいだい色の人参
(上記の”解決1”を読ませて頂いてから、思い出してみると、1年目に、黒田五寸人参と金時人参の2種を蒔いたので、その次の年には、このような濃い色をしたものもあったように思いますが、最近ではありません。)
②優しいだいだい色の人参
③だいたい色の人参から色が抜けて、肌色のような、うすいピンクのような色になる人参
(少しアトピー状のような繊維がよく見える)
④黄色っぽくなる人参
⑤黄色の人参からさらに、色が抜けて白っぽくなった人参(少しアトピー状のような繊維がよく見える)
があったように感じています。
最近、我が家でとれる人参は、②〜⑤です。
以下は、②〜④の写真です。写真の人参は、奈良県明日香村で、5年ほど自家採取をし続けたものです。(最初は、固定種の黒田五寸人参のタネを買いました。)
味は、③と⑤は、②と④に比べて少し水っぽく、④と⑤は、②に比べると甘みが落ちるように思います。
年々色が抜けるものは、増えていく傾向にあり、味も落ちるように感じていたので、困っていましたが、去年から今年を比べると、今年も一定量の変色がありますが、今年さらに増えることはありませんでした。
畑には、他のセリ科の草も多く繁殖していて、種を取る頃に、同じように種がたくさんできています。
種取りの問題だけでないと思うので、日にちをずらして蒔いたり、湿りの強いところ、やや乾燥しているところとわけて植えてみて、その違いを観察していますが、はっきりとした違いは、感じることができていません。(2015/9/3 奈良県Mさん投稿)
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