稲作の「水管理」に関する記事

2022年

7月

30日

・田んぼの水管理・赤枯れと間断灌水

10年ほど放棄された田んぼを開墾して2年目の自然農田んぼです。

 

有機物の多い田んぼでは水を常に溜めているとそれらが分解され、地中にガスが溜まったり、悪臭がしたり、水が濁ったり、油が浮いてきたりします。

その状態が続くと根が酸素を吸えなくなり下葉が枯れてきます。

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2020年

5月

06日

・田植え後の除草(水草)について

相談:今年から奈良県桜井市の集落の一角の田んぼ(昨年まで休耕田)をお借りしてはじめて田植えをしました。今のところ水もよく入り、稲の育ちも順調です。水がよく入っているせいか雑草も少なく、草刈は順調に進んでいます。

ただ、田んぼの水の表面に小さな緑の浮草のようなものがびっしり張っているのが少し気になります。水の入り口の上手にある田んぼは全て慣行農なので、肥料の混ざった水が入り込むのはある程度避けられないのかなとは考えていましたが、そのせいで水が富栄養価して浮草が繁茂しているのかもと考えています。

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2019年

4月

17日

・2018(平成30年)水稲のことを思い起こして

【苗作り】

 約7畝の水田に苗づくりを4月20日行なう。

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2017年

11月

01日

・2017年(平成29年) 自然農39年目の稲づくり

 今年も水田では稲が出穂、開花、交配の営みを盛んにしています。この自然農39年目での事ごと=(水稲)=をお話しいたします。

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2016年

10月

18日

・ジャンボタニシとの付き合い方

3年前より川口由一さんの田んぼでも姿が見え始め、年々数を増しているジャンボタニシ。

その繁殖力や旺盛な食欲には目を見張るものがあり、はびこっている地域で慣行農法でのお米作りをされている農家の皆さんからは目の敵にされているような生き物です。

 

でも、全ての命を敵としない自然農ではジャンボタニシも例外ではなくて、上手に付き合えさえすれば、夏の草刈りをずいぶんと助けてもらえるありがたい存在です。

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2016年

4月

04日

・2015年(平成27年)自然農37年目の稲づくり

 水持ちのよい平坦地、沼地で水を入れ続けると、夏の高温、水田内の水温の高温から、水中に生きる微生物の営み盛んとなって、亡骸の分解が急速に進み、養分過多となって、稲の根(太い直根、細い毛根共に)を損ねることになり、生育障害を招き、分けつが成されなくなります。

 ゆえに水を畝上までれないようにすると、モグラ、野ネズミの害を受けることになった昨年までの経験から、今年の取り組みを紹介致します。

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2015年

8月

28日

・水田の水管理(水の深さ)について

問題1:水管理を誤ると、稲の生育が良くない。水分不足も良くないが、過ぎても障害を招く。

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2014年

9月

06日

・田んぼの水持ちが悪い、水が冷たい

問題:                                 

  • 山間地の棚田で水持ちが非常に悪く、耕さない状態では水温も低い事もあってかなり育ちが悪い。現在は無農薬有機栽培に切り替えている。(岐阜県 Sさん、約16年目)

  • 田んぼ全体からの水漏れを防ぐ方法がみつかりません。(東京都 Hさん、約9年目)

  • 砂利が多くただでさえザル田なのに、去年はモグラによく掘られたので、排水口を設けていないにもかかわらず、水が田んぼの「ツラ」までつからない。モグラに掘られるので、表面が常に高低差ができる。修正してもすぐに掘られて凹凸ができるので、修正で表面を耕すくらいなら、いっそしないほうがいいかもと迷っています。(滋賀県 Nさん、約3年目)

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