川口由一さん(奈良県)の田んぼの記事

2022年

3月

03日

・自然農で7~10年目頃におこってきた稲の病気と倒伏について

 今の田んぼをはじめて7~10年目頃から、稲の倒伏と病気が目立つようになってきました。

 その原因について考えられることと、その後の克服しつつある経過の報告です。

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2021年

7月

29日

・自然農に切り替えて43年目に思うこと

 自然農に切り替えて43年目に入りました。専業農家の長男に生まれた僕は、現行の化学農業、機械化農業である、非自然、反自然の農業を23年間行っていました。そのあり方の誤りに気付いて不耕起、無肥料、無農薬、手作業の、自然に即した栽培方法に変え、その上で夫々の作物のいのちと性質に応じ、田畑の変化、気候、季節の変化に従ってゆく農のあり方に、すっかり切り替えて今日に至っています。このことは地球上どこにおいても、いつの時代にも通じる普遍のことであり、大切な基本となることです。

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2020年

4月

20日

・オケラによる苗床の被害(オケラ対策)

問題:毎年、オケラの被害に遭い、お米の苗を確実に育てることができません。オケラに種籾を食べられてしまう他、土を浮かされて乾燥してしまう、お米の根を切られてしまう等の被害があります。

(静岡県 Tさん、奈良県 Oさん他多数)

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2019年

4月

17日

・2018(平成30年)水稲のことを思い起こして

【苗作り】

 約7畝の水田に苗づくりを4月20日行なう。

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2018年

9月

17日

・麦、小麦のこと(平成29年10月~平成30年5月の記録)

平成29年10月25日

 苗床に種降ろす。裸麦、強力小麦、ライ麦。

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2018年

1月

11日

・水田における自然農による麦、小麦栽培について

 表作(夏作)の水稲収穫後、裏作(冬作)に麦、小麦を育てることは、日本の気候風土における、農のあり方、主食となる食糧確保に欠かせぬ重要なことです。

 暑い夏の主食にやや陰性で身心を養う麦、小麦をとり入れ、寒い冬の主食には温めて大いに身心を補い養い元気をもたらしてくれる米を中心とすることが、いつの時代にも変わらぬ基本となるものです。

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2017年

11月

01日

・2017年(平成29年) 自然農39年目の稲づくり

 今年も水田では稲が出穂、開花、交配の営みを盛んにしています。この自然農39年目での事ごと=(水稲)=をお話しいたします。

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2017年

6月

20日

・水稲の除草について

僕は約二ヶ月間、苗床で苗を育ててから定植する方法をとっています。

苗床づくり(種降ろし)は四月二十日頃で、田植えは六月二十日頃から。(奈良大和盆地における)

苗床で二度幼苗の足元の草を抜く。 

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2017年

5月

10日

・ジャンボタニシによる稲の被害と、プラス面

マイナス面

 ジャンボタニシは常に田んぼの溝を行き来しているので、溝際の草が無くなり、畝の肩が崩れる。そうすると、溝際の稲の根が露出してきて、それをジャンボタニシが食べるので、稲の生命活動が衰える。昨年2016年は、田んぼにジャンボタニシが出始めて3年目だったが、その被害が顕著になった。耕していないので、田んぼの一面にジャンボタニシが這いずり回ることは無く、被害は溝際だけ。

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2016年

4月

04日

・2015年(平成27年)自然農37年目の稲づくり

 水持ちのよい平坦地、沼地で水を入れ続けると、夏の高温、水田内の水温の高温から、水中に生きる微生物の営み盛んとなって、亡骸の分解が急速に進み、養分過多となって、稲の根(太い直根、細い毛根共に)を損ねることになり、生育障害を招き、分けつが成されなくなります。

 ゆえに水を畝上までれないようにすると、モグラ、野ネズミの害を受けることになった昨年までの経験から、今年の取り組みを紹介致します。

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2015年

10月

25日

・地力不足で苗の生長が悪い~肥沃になってくると発芽障害

問題1:現行農業から切り替えた当初は、地力不足で健康に勢いのある苗に育たなかった。

 

解決策

【事前に補う】冬に入る前(脱穀後)、草の種を取り除くため表面を削り取り、米ぬかを均一に振り撒き、稲わらを敷いておくと、春の種降ろしのころには米ぬかが腐植して地力がつく。この場合は、種降ろしの前に、苗床の表面を2~3センチ軽く耕して土と米ぬかの腐植したものとをよく混和してから種を降ろすようにする。

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2015年

8月

28日

・水田の水管理(水の深さ)について

問題1:水管理を誤ると、稲の生育が良くない。水分不足も良くないが、過ぎても障害を招く。

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2015年

8月

28日

・田植え時の植え方の問題

問題:田植え後に障るものなく活着して健やかに育ってくれるように、心配りをしなければならないことに気付く。田植えのときの植え方によって、その後の育ちが大きく変わるので、次のようにすると良い。

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2015年

7月

23日

・お米の直播きがうまくいかず、育苗して田植え

問題:お米の直播き(じかまき)を少し試みたが、発芽生長に確実性がない。

 

解決米は、苗床で苗を健全に育てて移植(田植え)をする方法が最もよい。

また、麦、小麦との二毛作の場合は、約1ヶ月から2ヶ月間生育期間が重なるゆえに、苗を育てて田植えする方法をとる。

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2015年

7月

23日

・畑苗代(岡苗代)を、動物や鳥、虫の被害から守る

問題:苗床(苗代)は、水無しの畑苗代(=岡苗代)にすると、健康に強く育ち、田植え後も他の草に対して逞しくて初期の生育が良く、後々の作業にも好都合となる。

 ただし、オケラ、野ネズミ、モグラ、鳥等の害を受けることがあるので対策が必要。

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2015年

6月

19日

・苗床に草が多く生える

問題:自然農に切り替えて最初の3年間は、田んぼに種籾を直播きして稲が草に負けるという大失敗をしました。そこで4年目は、苗床で苗を育てて移植の方法をとることにしましたが、苗床に草が多く生えて困りました。

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2015年

6月

09日

・田んぼの湿りが多く、裏作の麦の育ちが悪い

問題:水田の裏作(冬作)に、稲とは正反対の性質である、湿地を嫌う麦、小麦も栽培したく、4メートル毎に溝を掘り排水を計るが、湿りの多い部分は育ちが悪い。

 

 解決1:そこで、長方形の水田で縦の畝に横の溝を掘ってさらに排水を計る。湿地に対してライ麦は最も強く、次に小麦で、裸麦(ハダカムギ:大麦の一種)は最も弱い。

(2015/4/5 奈良県 川口由一さん投稿)

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