田んぼにおける問題と解決 ー 作業・時期 ー 苗床期

稲の「苗作り」に関する記事

2022年

5月

30日

・苗代作りの鎮圧時、鍬に湿った土が付かない方法

苗代作りでは、種籾を降ろす前後に、土の湿り気を保ったり、発芽を揃える為、表土を鎮圧して平らに整えますが、雨が降った後などで、土が湿っている場合、鍬に土が付いてしまいます。しかし、平鍬に乾いた古タオルを下から当ててくるみ、上で縛り、鎮圧を行いますと、湿った土が鍬に付かないことがわかりました。

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2021年

8月

21日

・稲の苗作りにセルトレイを用いる

秦野の田んぼを鹿猪に追い出されて 2016年からは寺家ふるさと村の谷戸田で 稲の米作りをやっているが、そこの土が重い粘土質で 苗作りでひどく苦労しており、ことしは 思い切ってセルトレイ128穴を用いてみて すこぶるうまく行きました。

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2021年

7月

08日

・田んぼの苗床づくりの試み

お米作りの苗床について今回、新たな試みが案外よい結果でしたので報告します。

愛知県の温暖地で、17年目の田んぼです。重粘土質で、日当たりは良いです。

 

田んぼの苗床つくりで表面をクワではぎとるのは慣れないとなかなかうまくできないので、表面をはぎとらないで簡単にできる方法はないかと考えていました。

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2020年

4月

20日

・日本海側、多雪地、寒冷地における自然農の稲作り

 富山県富山市 石黒 完二 自然農で30年(自給型)

 

 当地は岐阜県境に近い山間地、渓流沿いの田畑、積雪は2~2.5m。

 遅霜は5月半ば。田畑が出てくるのは4月10日以降。ソメイヨシノ(植樹)開花4月20日すぎ。

 日本海側、多雪地、寒冷地の自然農は、気候による制約(温度、栽培可能期間、自然界のいのちのめぐり方)が多くあるように思います。平野部から山間地まで3ヶ所の学びの場での実践や全国各地の見学をとおして、感じています。

 

 自然農の理念を尊重しつつ、いろいろと実験(試行錯誤)しています。

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2020年

4月

20日

・オケラによる苗床の被害(オケラ対策)

問題:毎年、オケラの被害に遭い、お米の苗を確実に育てることができません。オケラに種籾を食べられてしまう他、土を浮かされて乾燥してしまう、お米の根を切られてしまう等の被害があります。

(静岡県 Tさん、奈良県 Oさん他多数)

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2020年

4月

17日

・豪雪地帯での自然農の米作り ~箱育苗~

 私は、山形県の豪雪地帯で、平成9年から自然農をやっています。

 この冬は、地元の人も生まれて初めてという、雪の少なさでした。(最高で40センチくらい)通常は2メートルくらいで、雪解けは、ゴールデンウイーク頃ですので、長野県のTOMさんのところと気候は似ていると思われます。

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2020年

4月

17日

・苗箱による稲の育苗について

相談:自然農4年目を終えた標高550mにある田です。11月から雪となり3~4mの積雪、土が出てくるのは早くて4月中旬、通常GWの頃の豪雪地帯です。従って苗は、畑で大きく育ってもらう時間が厳しく、昨年に初めて苗箱での育苗を試しました。

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2019年

4月

17日

・2018(平成30年)水稲のことを思い起こして

【苗作り】

 約7畝の水田に苗づくりを4月20日行なう。

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2017年

11月

01日

・2017年(平成29年) 自然農39年目の稲づくり

 今年も水田では稲が出穂、開花、交配の営みを盛んにしています。この自然農39年目での事ごと=(水稲)=をお話しいたします。

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2016年

4月

04日

・2015年(平成27年)自然農37年目の稲づくり

 水持ちのよい平坦地、沼地で水を入れ続けると、夏の高温、水田内の水温の高温から、水中に生きる微生物の営み盛んとなって、亡骸の分解が急速に進み、養分過多となって、稲の根(太い直根、細い毛根共に)を損ねることになり、生育障害を招き、分けつが成されなくなります。

 ゆえに水を畝上までれないようにすると、モグラ、野ネズミの害を受けることになった昨年までの経験から、今年の取り組みを紹介致します。

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2015年

10月

25日

・地力不足で苗の生長が悪い~肥沃になってくると発芽障害

問題1:現行農業から切り替えた当初は、地力不足で健康に勢いのある苗に育たなかった。

 

解決策

【事前に補う】冬に入る前(脱穀後)、草の種を取り除くため表面を削り取り、米ぬかを均一に振り撒き、稲わらを敷いておくと、春の種降ろしのころには米ぬかが腐植して地力がつく。この場合は、種降ろしの前に、苗床の表面を2~3センチ軽く耕して土と米ぬかの腐植したものとをよく混和してから種を降ろすようにする。

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2015年

7月

23日

・お米の直播きがうまくいかず、育苗して田植え

問題:お米の直播き(じかまき)を少し試みたが、発芽生長に確実性がない。

 

解決米は、苗床で苗を健全に育てて移植(田植え)をする方法が最もよい。

また、麦、小麦との二毛作の場合は、約1ヶ月から2ヶ月間生育期間が重なるゆえに、苗を育てて田植えする方法をとる。

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2015年

7月

23日

・畑苗代(岡苗代)を、動物や鳥、虫の被害から守る

問題:苗床(苗代)は、水無しの畑苗代(=岡苗代)にすると、健康に強く育ち、田植え後も他の草に対して逞しくて初期の生育が良く、後々の作業にも好都合となる。

 ただし、オケラ、野ネズミ、モグラ、鳥等の害を受けることがあるので対策が必要。

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2015年

6月

19日

・苗床に草が多く生える

問題:自然農に切り替えて最初の3年間は、田んぼに種籾を直播きして稲が草に負けるという大失敗をしました。そこで4年目は、苗床で苗を育てて移植の方法をとることにしましたが、苗床に草が多く生えて困りました。

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