第22回 妙なる畑の会 全国実践者の集い -事例集-

11.病気、あるいは健康に育たない問題

《田んぼにおける病気》

【事例11-1】一昨年、米づくりの過程で葉イモチ病が発生、その後、川口さんから水を控える様に教示をいただき、一旦は進行を止めたかに見えましたが、2週間ほどして再度灌水したところ、葉イモチから穂首イモチ、さらには穂イモチへと病状が悪化の一途をたどった。全滅はまぬがれたものの、収量は激減した。原因は引いている水が冷水か若しくは養分過多とのことであるが、今だに何れであるか、つきとめる迄にはいたっていない。だが一つの答えとして、日々足しげく田んぼに行き、観察を怠らなくすることが大切に思う。(奈良県 Oさん、約5年目)

 

【事例11-2】稲の苗を植えた後、萎縮病になっているものが多く見られたり、刈り取り前の頃になると倒れるものが多くなってきた。排水に問題があると考え、溝を切り直し、排水がスムーズになるよう5年目の今年行っている。結果は今年の様子を見て更に原因を考えることとしている。(鹿児島県 Kさん、約5年目)

 

 

《畑における病気》

【事例11-3】青枯れ病。トマトが途中までは元気に成長していたのに、盛夏の頃より青枯れが始まり、十全に育ちきれませんでした。原因がよく分かりませんでしたが、気温・地温の上がり過ぎ、乾燥し過ぎなどが考えられるでしょうか・・・。(三重県 Sさん、1年目と2年目)

 

【事例11-4】大根(秋播き)、種類、桜島大根、方領大根、宮重大根の半数近くに黒い筋が入ってしまう。しかし早生の源介大根には全くでなかった。対処としては、黒い筋の入ったものは焼却し様子をみていく感じです。(愛知県 Aさん、約7年目)

 

 

《果樹における病気》

【事例11-5】梅に黒の斑点(病気?)ができてしまうのを防ぐ方法が分かりません。(東京都 Hさん、約2年目)

 

【事例11-6】(実がなり始めてから5年以降。それまでは、あまり実らせない方がbetter)。梅の黒星病(実に細かい点々がつく)と、かいよう病(深めのキズ)に関して。ひと言で言うと適地適作にかぎる!

 ①それぞれの地方に適した品種を選ぶ

  ex. いかに梅干しにした時の品質がいいからといって、全国どこでも南高梅がキレイに作れるわけではないと思う。

  ex. みなべ町の場合、梅酒や梅ジュースの素材としては「古城(ごじろ)」というキズが付きにくい品種もある。

  ex. みなべ町の場合、梅干しの素材として「改良内田」とかいうキズが付きにくい品種もある。

 ②南高梅にこだわりたい場合は、海風が入るような、海岸から数キロ以内の所を選ぶ。山間地でキズなしを求めるのは、ちょっと厳しい。(和歌山県 Yさん)

 

【事例11-7】日当たりが悪くなって、樹が混み合ってきて、梅、アンズなど黒星病が発生してきた。樹をせん定し、日当たり、風通しをよくする。(山梨県 Mさん)

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