第22回 妙なる畑の会 全国実践者の集い -事例集-

13.鳥や獣の害

《鳥の害》

【事例13-1】2年目、はじめての苗床、お米のたねおろし、覆土して、その上にかける草が十分な厚さでなく、すぐに鳥にみつかって、翌週苗床をもう一度はじめから。→草は、しっかりかけて、鳥よけの上に枝をしっかり置く!!(福岡県 Rさん、2年目)

 

【事例13-2】田んぼの1年目は苗床の鳥除けが十分でなく種籾をほとんど食べられてしまった。2年目はしっかりネットを被せて対処したため大丈夫だった。けれど種籾の量が多かったのと苗が生長してきてもネットをかけたままにしていたためか健全に育てられなかった。(広島県 Iさん、1年目)

 

 

《モグラの害》

【事例13-3】モグラの対処法があれば教えて頂きたいです。(大阪府 Yさん)

 

【事例13-4】モグラが田圃に侵入し、地面が凹凸になる。常時水をはるようにしているが、上手くいかない。(茨城県 Iさん、約10年目)

 

【事例13-5】苗床の苗がモグラと食害によりほぼ全滅した時に、5月初旬に芽だしをして播き直し、田植えに間に合いました。芽だしは有機・慣行農業で行われていて、方法は有機農業ハンドブック(有機農業研究会編)などに載っています。(東京都 Hさん、約9年目)

 

 

《獣の害》

【事例13-6】(田んぼを)イノシシに荒らされ、やる気を失い続けられず。現在赤目塾で小さな田をお借りしましたが、昨年はイノシシでほぼ全滅しました。(奈良県 Yさん、約7年目)

 

【事例13-7】イノシシやアナグマなどの獣害。昨年までお借りしていた畑では、とたん板やかなあみをたてることで対応したが、住まいから遠くてこまめに状況確認・修繕ができず、貸してくださる方にご迷惑がかかるようになり、返却するしかなかった。今お借りしている所は、最近イノシシにほりかえされるようになったので、これから対策をたてるところ。(福岡県 Iさん、約16年目)

 

【事例13-8】放置されていた、段々畑を借りて畑をやっています。

 問題点:はじめの2、3年は、冬になるとイノシシが来て、畑をひっくり返すことが何度もありました。

 

事例13-8画像

  解決法:畑の近くに竹林が多くあるので、図のように段と段の間にたてかけて置いてみました。ここ3年、全面的にひっくり返されることはなくなりました。(野性動物なので)足元が悪いところには着地したがらないのかと想像しています。でも、たまたま、来なかったのかもしれません。(奈良県 Iさん、約6年目)

 

【事例13-9】食害対策。イノシシ対策として田畑全体を電柵で囲い、ノウサギ対策として、さらに大豆、麦類のうねは防獣ネットで囲い侵入を防いでいる。当地でもシカが急増しており地域での対策が必要となりそう。(大分県 Yさん、約10年目)

 

【事例13-10】棚田のイノシシ対策。

昨春、休耕田の棚田、約5反の地主さんと巡り合い、棚1枚(7畝)の米作ができる減反調整をしてもらって、米づくりを始めましたが、イノシシが入り放題でした。取りあえず、自費で最小限の電柵を設置。地主さんは、棚田全体に張り巡らすスティールメッシュ設置の申請をして、これが認められ、地区全体に支柱、鉄柵が支給されました。費用は地主さんと折半しますが、自費負担の2割程度で済みます。設置作業も、地区の共同作業として、大勢に助けられました。(福岡県 Kさん、約5年目)

 

【事例13-11】大小ありますが、10ヶ所ある、なかほどの1ヶ所です。(区画整理された田です)

・イノシシ(シカ)等出没

 秋~12月、アゼ、土手を掘り起こす。春先雪とける頃、田を掘り起こす。全面(タテ、ヨコ、ナナメに)整地に5~6日。田植前に。5月中頃から周辺は田植始まる一週間で終了。(私の場合は20日間位。)

 6月頃(梅雨前)には電柵(電気を通しています)を周辺に。(明暗によってオンとオフになる)

 シカは、苗が小さい時は時々苗をたべて住民をこまらせるが、植えて補う時もあり。イノシシは川辺の土手を掘り起こす。修理は1時間~2時間位。電柵取り付けるだけでイノシシは近寄らない様子。8月頃になるとシカが田に入り反転方向を換えて稲を倒す。(通るだけは被害目立たない)9月下旬頃、周辺稲刈取り終わっているので、シカ、イノシシ毎夜入って来ている。13年は10月12日刈取り完了。

 爆竹、異臭、クレゾール、古タイヤもやす等、効果少ない。

 解決法、2年目より水抜けしない。ミミズがキバンに入って冬をこすのかな(整地した時に気付く)。稲のクキの伸び(20~30センチ)少ない。周辺に高さ180cmの猪ネットを取付。(2014年より)。(大阪府 Iさん)

 

【事例13-12】獣害対策。なるべく資金や労力は少なく、動物に忌避してもらう品目選定や作付方法。(三重県 Hさん)

 

【事例13-13】サルとシカの被害は、どうしたらいいでしょう? 自然の恵み、彼らのために与えてやるべきでしょうか?(三重県 Sさん、約4年目)

 

【事例13-14】ハクビシンが、桃、リンゴを食べる。網が囲っても登るので、違う事を考えないと、課題です。(山梨県 Mさん)

 

【事例13-15】猪とハクビシンを防ぐ方法分かりません。鹿は畑の周りを鹿よけネットで囲み、それでも入るときは、大豆などには防鳥ネットやキュウリネット(複数枚つなげる)を上から張って食害を防いでいます。(東京都 Hさん、約9年目)

 

【事例13-16】野兎の食害により、大豆、麦、の栽培制限を受けている。対策として、ネットを張ったが、ネットに草が絡み野兎の侵入を阻止できなかった。対策として、食害にあわない作物を探索中で、豆類では小豆、ネギを栽培している。(茨城県 Iさん、約16年目)

 

【事例13-17】獣は主にタヌキ、ハクビシン、鳥。竹や木の枝の利用程度。それをも、どかしてしまうのには対応できてない。(東京都 Sさん、約18年目)

 

【事例13-18】(果樹の)苗木が野兎により食害をうけたが、苗木・樹木をわらで囲み対応している。(茨城県 Iさん、約6年目)

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