第22回 妙なる畑の会 全国実践者の集い -事例集-

18.周囲の田畑や、周囲の人々との問題

【事例18-1】共同の用水路のため自由に水の確保が出来ず慣行農法のため、早米がほとんどで古代米のように出穂が遅い品種は、水が欲しい時に流れていない。(山口県 Yさん、約5年目)

 

【事例18-2】田んぼの水質、水量の調整。学びの場全体でお借りしているところなので、個人的に調整することはできない。田植え等の時期やタイミングをみて合わせてゆくなかで観察し、対応してゆく。(福岡県 Iさん、約13年目)

 

【事例18-3】水は近隣と共用ですが、他の田んぼから流れてくる農薬などにどう対処するのですか?(愛知県 Sさん)

 

【事例18-4】自然が相手のため、2013年は田植えのときに雨が全くなく、私の田以外の田は5月の連休前にはすべて田植えが終わっていて、水がいらない時期とみなされ、ダムからの放流が止められ、全く水がもらええず、7月に入ってやっと田植えができました。ゆえに田植えが1か月おくれとなり、2013年はそれまでの収穫の3分の1しかとれませんでした…。

 解決法は? あるでしょうか? 一軒だけではダムは開放してもらえませんでした。(三重県 Sさん、約4年目)

 

【事例18-5】水管理は1年目は地域の田んぼの水門を止めてからも水門を開けて入れたりしたが2年目は地域に合わせて天水のみで対応した。周囲の田んぼを干されるのに迷惑がかからないように配慮した。(広島県 Iさん、約2年目)

 

【事例18-6】良い田んぼとの出会いがなかったり、一人で育てる自信が持てず、なかなかお米を育てられない。2度、田んぼを借りたが、うまく続けられなかった。1回目は、水が来ない(天水のみ)田で草に負け、続けられず。(上の田の人が、ため池の水を分けてくれなかった)。(奈良県 Yさん、約7年目)

 

【事例18-7】自然農を行う場合での近隣との関係のあり方。(過去に、自然農を行って、近隣と付き合いがうまくいきませんでした)(兵庫県 Oさん)

 

【事例18-8】自給自足+朝市で売る程度の小規模農家です。近隣に田畑はありますが、工場も多く交通量も多く、それほど自然が豊かな土地ではありません。まわりの田畑は、年々手離す人が増え、会社として農業をやっている人に委託され、機械で均一にガーッと栽培されています。このような環境の中で、自然農に必要な多様な生態系をつくっていくことは可能なのでしょうか?(愛知県 Sさん)

 

【事例18-9】(自然農学びの場において)各塾生の学びの違い・回数の違いもあり、全体をみると低い所に水が集まってしまうことがある。溝の整えを広く浅くしていく。隣人とのつながりを大切にして話し合って解決する。(大阪府 Yさん、約20年目)

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