自然農・いのちのことわり サイト内検索
≪2019年の投稿記事≫
・カラスによる被害と対策
カラスは雑食で目ざとい習性ですから、人の周辺で食べ物がありそうなところは欠かさず狙ってきますが、ポイントを押さえて対策し、大きな被害は防ぎたいものです。うちの畑での、カラスの被害と対策をご紹介します。他にも良い方法があれば、教えていただきたいです。
<作物を食べられることへの対策>
被害:カラスに畑の作物を食べられることがあります。今までに、トウモロコシ、トマト、スイカ、地這いキュウリ、ナス等の被害がありました。
対策【糸をはる】:防鳥糸(鳥除け糸)を張ることで、カラスによる被害は、ほぼ完全に防ぐことができています。少しでも被害に遭ったのを発見したらすぐに、写真のように糸を張ります。糸は、ホームセンター等で簡単に手に入る黄色のものを使っています。
糸の張り方のポイントは、作物の足元の周囲にぐるりと張り巡らせ、作物の頭上にも張ること。足元の方はカラスが歩いて入るのを防ぐためなので、カラスの背丈より少し上程度の高さまでを2~3重位に、カラスの身体が当たりそうな位置に張ります。頭上の方はカラスが飛んで入るのを防ぐためですが、見えにくい細い糸が羽根に当たるのを嫌がるので、それ程厳重に張らなくても、写真のように大き目でも効果があります。
写真に写っている上向き斜めの支柱はナスを2本仕立てにするためのものですが、それを利用して上に糸を張りました。下方は、短い笹竹を打ち込み、ナスを囲うように5重に(少し念入りにしました)糸を張りました。今年は、生りはじめのナスをつついて食べられましたが、すぐに糸を張ることで被害は止まり、たくさんのナスの実りを手にすることができました。
どの作物の場合でも、カラスに対しては「上からの侵入」と「下の横からの侵入」を防ぐ視点で糸を張っています。
防鳥糸の良いところは、用途や場所の大きさに合わせて自由自在に張れること。畑に持ち込む人工物を極力少なくしたいですし、最小限の防御で済む方が無駄も少なく、作物の手入れや収穫の際にも邪魔になりません。収穫の時期が終わったら糸巻き(うちでは木の板を利用)に巻いて収納しておけば場所を取らず、また繰り返し使えることも魅力です。
<畑に返した生ごみを荒らされることへの対策>
被害:家の前に畑があるので、毎日の食卓から出る生ごみ(野菜や果物の皮やヘタ、卵の殻、肉や魚の骨や貝殻等)を畑の畝の上に直接返していたのですが、次第にカラスに荒らされるようになりました。近くの山や雑木林に巣があるようです。留守の間に荒らされるだけでなく、私が畑に出て何かしていると低空飛行で様子を見に来るようになりました。そのうちに、私が家の中から外に出たり外から家に帰ってきただけでも、カラスが飛んできて畑が見渡せる電柱の上に止まるという、お出迎えがあるようになりました。
対策:
- 【返し方の工夫】夕方薄暗くなってから家の外に出た時には、カラスのお出迎えが無いことに気づきました。そこで、薄暗くなるのを待ってから夕方に生ごみを畑に返すようにしています。また、カラスは非常に視力が良いそうなので、生ごみは上空から丸見えにならないよう、草が高く茂っている畝に振り撒いたり、刈った草の下に隠すようにしています。これだけの心がけで、次第にお出迎えは無くなり、生ごみを荒らされる被害も完全に無くなったわけではありませんが、ほとんど気にならない程度にまで減っています。
- 【コンポストの利用】耕していない畝の上に生ごみを直接返すことは、その単純さが魅力ですが、ネズミによる被害等への対策も含め、今後はコンポストの設置も考えています。コンポストの中で完全に朽ちさせてから畑に返すことにより、生ごみを荒らされる被害は無くなると考えています。ただ、野菜の皮やヘタ等、カラスやネズミに狙われにくいものは直接畑に返す方が、より単純で合理的な方法なので続けたいと思います。
- 【追い払う】カラスが飛んできて畑が見渡せるところに止まることがありますが、そのままにせず、面倒でも「こらー、あっち行けー!」等と大声で叫んだり、棒等を振り回したりして、必ず逃げるまで追い払うようにしています。カラスは賢い鳥なので、そういった行動から「歓迎されていない」ということは感じ取っているようです。
(2019/11/11 三重県 Sさん投稿)
→この経験談は、「カラスによる被害と対策」へ、掲載いたしました。(2019/11/12)
・木津自然農の水稲直播栽培
「木津自然農」の共同作業での稲株への直まきした際の発芽している写真ですが、5/18に撮影しました。
前回の共同作業の集合日が5/3、4だったのでその時に蒔いたものだと思います。
先の尖った鉄の棒で稲株の真ん中を割いて、その後に2〜3粒の籾をまきました。
(2019/7/17 京都府「木津自然農」参加者 A.Tさん投稿)
・虫による果樹の葉の食害、草刈りのバランスについて
私が住んでいる地域では、夏も近くになるとコガネムシなどの虫が発生して果樹の葉を食害します。広葉樹全般の葉を食害しますが、果樹では特にスモモと桃の葉への被害が大きいです。(経験上、スモモのほうに虫が集まりやすい)
昨年、私の果樹畑では植え付け一年目のスモモにコガネムシ(写真)が大量に発生し、すべての葉を食べつくし、ほとんど裸木のような状態になってしまいました。このような被害はできるだけ避けたいものです。
コガネムシは木を揺らして追い払ってもまたすぐに飛んできて葉を食べますし、何十匹、何百匹と発生すると手に負えません。だからといって、農薬をまくわけにもいきません。
あとで気づきましたが、昨年あれだけ異常にスモモの葉に大量のコガネムシが発生したのは、あきらかにコガネムシのエサとなる植物が周囲になかったからです。というのも、私が果樹周辺の草を刈りすぎて、コガネムシのエサとなる特定の植物を除去してしまっていました。こうなるとコガネムシの食べるものは果樹の葉しかなくなり、これが原因となって昨年は大量のコガネムシが果樹に押し寄せて大きな被害を受けてしまいました。
自然農では、草や虫を敵とせず、畑やその土地に生える植物と、そこで生きる虫たちの自然のバランスと秩序を考えることが大切ですが、去年はその点について配慮が欠けていました。草をあらかた刈って、虫のエサとなる植物がなくなれば、畑の作物や果樹のほうを荒らしにくるのは当然の成り行きです。
そこで、今年は対策として(対策というよりは自然農では基本的なことかもしれませんが…)、果樹周辺の草を多めに残して刈ることにしました。私の畑では、果樹の近くでカボチャも育てているので、果樹やそれらの作物の成長を害さない程度に(陽当たりや風通しをが悪くならない程度に)草を刈り、コガネムシのエサとなる植物をできるだけ残すことで果樹への被害は抑えられると思いました。
毎日畑で観察していると、どの虫がどの植物を好み、どの植物に集まりやすいかということがわかってきます。エサとなる植物が周囲にあれば、それだけ果樹や野菜のほうにやってくる虫も減ります。虫が好む植物を残すことで、畑全体の自然のバランスが保たれ、被害も発生しにくいのではと思います。昨年は、植物と虫との共生とバランスについて配慮不足でした。
その土地のその時期に生える植物には必ず意味があり、また発生する虫にも意味があると思うので、その生命の自然の秩序と営みをできるだけ壊さないことが大切だと改めて認識しました。畑全体を広く見渡したうえで、自ずからなる命の営みとその秩序を察知し、それを壊さず、調和の取れた美しい畑を目指していきたいと思います。
(2019/7/8 青森県 花心さん投稿)
→この経験談は、「虫による果樹の葉の食害、草刈りのバランスについて」へ、掲載いたしました。(2019/7/12)
・野ウサギによる果樹(樹皮)の食害
野ウサギの食害は和歌山県のような暖地でも普通に頻繁にあるので、幼木の間は、青森県 花心さんが投稿されているようなネットを張るなどの対策が年中必要です。
落葉果樹、柑橘類の区別なく、樹皮をかじるだけでなく、新枝も齧り落とすことがあり、かじられると生育不良の原因ともなる感じです。
木が少し大きくなると、シカの食害ほど気になることはありませんが、最低でも植え付け後2年間は防御する必要を感じています。
(2019/6/23 和歌山県 勇惣 浩生さん投稿)
→この経験談は、「野ウサギによる果樹(樹皮)の食害」へ"経験談2"として、掲載いたしました。(2019/6/27)
・野ウサギによる果樹(樹皮)の食害
去年の冬場、野ウサギに果樹の樹皮が食べられました。樹皮は木の生命線といえるもので、広い範囲で食べられてしまうと致命傷となりかねません。とりわけ植えてから1年、2年の若木の段階での被害は回避したいところです。私の畑では、いくつかの桃やスモモの木(植えてから1~2年目の木)の樹皮が広く食べられてしまいました。
写真のように広く深く樹皮が食べられてしまうと、再生は厳しいように思います。今回、食害を受けた木はあきらめ、新たな果樹苗に植え替えることにしました。
ウサギが木の樹皮を食べるということは想像もしていなかったので、事前の対策は何もしていませんでした。私が住む北国では、冬場は雪に覆われ、エサも減るので、ウサギは樹皮もエサとしているようです。また、雪がかなり積もると、その雪の高さを利用して上手く樹皮を食べているようです。
今回の食害を受け、対策として木の周囲にネットを張りました。今のところ、ウサギが樹皮を食べに来たのは冬場だけでしたが、春先ごろまで注意したほうがよいかもしれません。
普段からウサギが出没する地域や畑で果樹栽培を始めるときは、冬場のウサギ対策を事前にしておいたほうがよいと思います。ウサギの姿が見えなくても、周囲にウサギの糞や足跡がある場合も注意したほうがよいでしょう。植えて間もない木や、長い年月をかけて育った木が、樹皮を食べられてダメになってしまうのは悲しいです。冬場に雪に覆われやすい地域では特に注意したほうがよいと思います。
(2019/5/17 青森県 花心さん投稿)
→この経験談は、「野ウサギによる果樹(樹皮)の食害」へ、掲載いたしました。(2019/5/23)
・猪対策にネットで囲う
私のファームにはいのししが夜徘徊してるようで、昨年の9月にイノシシが何度となく侵入、初めて出来た10個近くのスイカ、冬瓜、ズッキーニ、カボチャ総なめされてしまいました。
畝も荒らされたり、意気消沈しましたが、負けてはいられないと色々考えた末の対策をした写真です。その後、ぱたりと侵入は今のところ防げてます。
2017年5月に50m2,000円ぐらいの獣よけネットで囲ってたのですが、 1年と四カ月の間気付かず草の勢いでネットが浮いてしまって、そこからイノシシが侵入したようです。
それで、今まで囲ってたネットの外側に緩く地面に40~50cm這わせるように二重に囲いその上に草をかけました。
恐らくイノシシは鼻にひっかかるのが苦手な気がします。
以前に不織布を囲ってる場所だけ畝荒らされなかったことがありました。
如何でしょうか。もっといい案がありましたら教えていただきたいです。
(2019/3/1 福岡県 あったかファーム(福岡県篠栗)より、みゆきさん投稿)
→この経験談は、「猪対策にネットで囲う」へ、掲載いたしました。(2019/4/30)
・かやとの付き合い方
野菜作り7年目の2016年6月に自然農を知り、福岡自然農塾と花畑自然農塾で学ばせていただきながら、2017年の5月から、13年間放置の畑に新しく畝作りをして、自然農を実践してます。最初のころ畝づくりの際かやを根こそぎ取ってたのですが、かなりの労力と時間を要してめげそうになってましたら、自然農塾で「かやのまわりは微生物がいっぱいで豊かなので無理に取り去らなくてもいいですよ」とのお声いただき、昨年の夏野菜の自作苗でワイルドトマトや冬瓜の出来の悪い畝に植えられなかった残りをかやの周りに期待せずに植えたところちゃんと畝に植えたものは一カ月弱の日照りで枯れてしまったのにかやの周りに植えたものは適度な日陰にもなってか11月の霜が降りるまで、しっかり育って驚きました。
で、その後作る畝の間や端にかやをそのままにしてます。
昨年トマトや冬瓜がよく育ったところはかやの周りにクラを作ってみました。
ただ、かやで野菜の成長してるものが影になるところはのこぎり鎌でカットしたりもしました。ほっておくとどんどん大きくなっていくのかもとも考えられるし、いい付き合い方があれば教えていただきたいです。
(2019/3/1 福岡県 あったかファーム(福岡県篠栗)より、みゆきさん投稿)
→この経験談は、「かやとの付き合い方」へ、掲載いたしました。(2019/4/30)
・昨年、2018年(平成30年)水稲のことを思い起こして
約7畝の水田に苗づくりを4月20日行なう。
1.2m×3.8mの苗床に籾種1合
4m幅の畝の端に3.8m×約2m幅の場所を用意し、草を刈り、外に出し、苗床用1.2m×3.8m幅の表面3~4cm位を平鍬で削り出す。今を生きている草とこれから芽を出す夏草の種を取り除くのが目的。そこにていねいに籾種を降ろし、覆土5mm~1cm位、種が見えなくなる程度に粉砕した土をていねいに均一にかむせる。
モグラ、ネズミ対策として3.8m×2mの周囲に溝を冬の間にスコップで掘り上げておく。その土の底2/3程の土(草の種のない部分)を覆土に用いる。
掘り上げたすぐは粉砕し難いゆえに冬期に凍結ないし少し乾燥させておく。
覆土後、刈り取った青草を土が見えなくなる程度に振りまき敷いておく。
その上に鳥よけ、小動物対策に木の枝を適当に置く。あるいは鳥よけの糸を張っておく。
約20日間で発芽。約二ヶ月後に田植え。
ところで約一ヶ月後に発芽していないことに気付く。全体の2/3が発芽せず、オケラに種子を食べられたことがわかる。
急いで1ヶ月遅れで5月25日頃、種降ろしを再度行なう。
苗代周囲に幅10~15cm位の板を立てる。(地面に3cm位差し込む)
しばらく後、スキマからオケラが中に入っていることがわかる。被覆した草の下に入って、種を食べ続けることに気づき、草を取り去る。
発芽の為の湿りを保つべくのかむせた草を取り除いた為に、上の土が乾燥してくればジョウロで潅水する。
苗が5~7cm位に育った頃、足元の除草を行い、米ぬか1.5合~2合位補いの為上から均一に振りまき、稲藁で葉にかかっているのをていねいに落としておく。
田植え一週間前頃2度目の除草。(1度目は少ししか草は生えていなかった。)
6月25日、水田に水を入れ、水を漏らさない為に畦練りを行なう。低い方に面した場所のみ。塗り上げて仕上げたところに約50cm株間で大豆の種2粒ずつ降ろす。
苗代にも初めて水が入る。
苗代期間2ヶ月の苗は30~32cmで2~3本に分蘖始まっている。健全な苗は条間50cm×株間45cm1本植えとする。
苗代期間半分の1ヶ月の苗は10~12cmで短く茎も細く弱いゆえに2本植えとする。
黒米、赤米早生種は50cm×40cmで株間を晩生種より5cmせまくする。成育期間が短いゆえに分蘖数が少なくなるので株間をせまくする。
田植え時に水位は溝に満水で畝上は1~2cm位で作業する。
その後の水管理は畝上1~2cm、低い凹地は5cm位の水位で、10日に一度は溝の1/2位までとし畝上は水を無くして株が健全に育つべく水を多すぎないようにする。
除草は田植え1週間後活着した頃から一条置きに1回目を行い、早生種は残りの一条の除草を7月下旬に行い、1回目の条間にも手をのばして草を刈りその場に敷いておく。除草が遅れると茎を増やしつつ成育していくのに支障をきたすので早い目に行なうことが重要。
晩生種は8月10日頃までに2回目の除草を終えて終りとする。
超晩生種のみどり米は8月15日頃除草の仕上げとする。
水は稲刈り10日前に落水、排水する。
稲刈りは早生の黒米は11月2日頃、晩生種、中生種は11月15日頃に行なう。
超晩生種みどり米は12月7日稲刈りする。
稲木を立てて自然乾燥約1ヶ月間する。
脱穀は足踏み脱穀機で12月17日に行なう。大きな篩と唐箕を用いて風選してきれいな籾に仕上げ紙袋に入れる。収量は昨年と同量で1ヶ月遅れの種降ろしが2/3だったが、問題招かずだった。玄米で20kg入り紙袋12袋。
成育を助けるべく2本植えにしたのと前半1ヶ月は水を畝上に保ち続けたゆえだったように考えられる。
苗代のことで思うこと
苗代期間に籾種をオケラに食べられたのは、自然農約40年間で初めてのこと。今までは一度もなかったので安心していたゆえに気付くのが遅れる。
自然農に入る前の23年間は水苗代だったゆえにオケラの害はなかった。
水苗代の苗は陸苗代のより軟弱で小さかったのと苗代期間2ヶ月間の水管理に労力必要となり、苗取り作業も労力を必要とした。労力も苗の健全さも陸苗代の方が大いによい結果となる。
(2019/2/16 奈良県 川口由一さん投稿)
→この経験談は、「2018年(平成30年)水稲のことを思い起こして」へ、掲載いたしました。(2019/4/17)
・苗箱による稲の育苗について
実践地は愛知県の温暖な地です。自然農経験は25年ほどになります。
15年ほど前に田んぼの面積が4畝から2反に増え、田植え時間短縮のため3~4年、苗箱で育苗したことがあります。
箱にスレスレまでクン炭を入れ、上から板で押し付けて平らになったところに1~2cm間隔で籾を置き、その上に籾が露出しない程度にクン炭で被覆します。その後再度、板で鎮圧します。
クン炭は水はけがよいので毎日乾いたらジョロで水やりします。出芽する時に表面が乾いているとクン炭が板のようになり表面全体が薄く持ち上げられてしまいますので乾かないようにします。
クン炭自体は養分がほとんど無いので2~3cmに育ったら発酵油粕を薄く振りまきます。
3~4日ほどで葉色が濃くなって元気に育ちますが何日かすると養分を吸い尽くして葉色が薄くなってきますので再度発酵油粕を振りまきます。油粕が多すぎると軟弱に育ち、根を損ねることになるので葉色の変化に気をつけて観察し、多すぎて葉色が濃くなりすぎることのないようにします。箱は浅くて、播種密度は苗床の場合よりも密のためどうしても大きく育つことはできません。そのため苗床で育てる苗より少し小さい苗を田植えすることになります。
クン炭は水はけがよくてすぐに乾くのでわたしは水平にならした上にブルーシートを敷いてその上に苗箱をいれてプール育苗としました。(2反の田んぼに30箱ほどの苗箱を使いました)
苗床のようにたくましい苗はできませんし発酵油粕を持ち込むことになりますので最善の策ではありませんがやむをえず一時期、箱苗を使いました。
(2019/2/26 愛知県 Nさん投稿)
→この経験談は、「苗箱による稲の育苗について」へ"経験談1"として、掲載いたしました。(2019/3/20)
・苗箱による稲の育苗について
自然農4年目を終えた標高550mにある田です。11月から雪となり3~4mの積雪、土が出てくるのは早くて4月中旬、通常GWの頃の豪雪地帯です。従って苗は、畑で大きく育ってもらう時間が厳しく、昨年に初めて苗箱での育苗を試しました。
ヤシガラ等を編んだ無肥料のマットに自家採種籾を直播、無肥料の土に燻炭など混ぜて覆土。発芽は順調でしたがその後の発育が良くなく、個体差はあるものの田植時(6月上旬がリミット)にはとても小さく何とも頼りない姿が大勢で、全て育ち切りはしましたが収量は過去最低(正味7aで玄米にして100キロ位)でした。
手の貸し方のまずさと異常高温、渇水という悪条件を差し引いても、やはり苗の状態が響いていたのではないかと思っています。雪解けの早い年は畑苗代も併行するにしろ、確実に苗を得たいので今後も苗箱での育苗を考えています。
そこで、自然栽培での苗箱育苗について、床土(マット)・蒔き方・覆土等の量や質および手の貸し方など、助言をいただければと思います。
(2019/1/24 長野県 TOMさん投稿)
→この経験談は、「苗箱による稲の育苗について」へ、掲載いたしました。(2019/1/30)