第22回 妙なる畑の会 全国実践者の集い -事例集-

7.畝の作り方について

【事例7-1】畝の幅は60センチから120センチだと捉われている間は、畑が狭い、沢山の作物を植えたいと感じていました。富山の石黒さんのお宅で学ばせていただき、畝の作り方もいろいろあるのだと分かりました。昨夏は畑の一部を4メートル幅の広い畝を高畝にして作付けしましたが、トマト・オクラ・長ネギなど問題なく育ってくれました。(石川県 Kさん、約4年目)

 

【事例7-2】土の乾きすぎ、湿りすぎによる生育不良・・・天候的に土質的に乾きやすい土地で4、5月、8月辺りで土が白くなるくらい乾き、生育が悪くなりやすい問題に対し、うね高低目(20センチ位)、うね巾広目(1.5~3メートル)、株元草被覆多目、種おろし後の被覆をもみがら使用、そして可能なところは適切な水やり等で対応してきたが、野菜によって、場所によって生育悪かったり、生育途中で悪くなったりというのがあった。乾きすぎの原因もあるが、大雨のあとの一時のことであるが、水はけの悪さ、根の部分の空気の通りの悪さも影響してそうと思い、最近高うねに変更中(30センチ前後)、巾は150センチ程に。乾きやすいが、あぜ草や広い通路部の草を被覆して水分保持。まだ湿りすぎによると思う生育悪さの部分もあるが、全体的によくなった。ここは耕土が15センチ位と浅い所多く、高うねにして、根の広がる深さが増えるのも影響しているかも。今後、生育具合、水はけ具合、栽培する野菜によってうね高を順次高さ変更していく予定です。(岡山県 Oさん)

 

【事例7-3】お借りしている畑が元は田んぼで3年くらい耕作されていない畑です。畑として営んでいこうと考えているのですが、自然農の畑の最初の畝作りは「先ず草を刈り、草をどけ、溝を掘ると同時にかまぼこ形の畝を作り、どけた草を最後に被せる」ということをすると思います。ただ、畑を見たところ3年くらいの間に亡骸の層とまで言えるかわかりませんが枯れたり亡くなったりした草や生き物の層ができています。そこの畑は大豆や小豆などの豆や、雑穀類を育てようと思っているので畝幅は4メートルくらいで溝を掘る本数を少なくしようと思っています。(水を引かなければ乾燥した土地なので、それくらいで十分、畑になると思います)。そこで疑問なのが、既にいい感じで層ができているので、その部分の草を刈ってどけて、ということをせずに、溝だけ掘ってその土は周囲の畦の補修などに使って、畝の部分はそのまま使えないかと考えています。

事例7-3画像

少々横着な方法かもしれないのですが、これでできるならこれでやれたらいいなと考えています。この方法について、どうなのか、それとも基本どおり1回草をどけて、しっかりかまぼこ形の畝を作ってから、これからの積み重ねをしていった方がいいのか、ご意見をいただけましたらありがたいです。(福島県 Aさん)

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